やっぱり地球は丸いのか?
小学生に地球の形を聞いてみると「丸い」と答えます。 それが中学生になると「地球は楕円だ」なんて答えるようになります。
地球は南北の半径が赤道面内の半径よりも短い楕円で、高い山や深い谷がある。 だから凹凸のある楕円だという答えは正しいです。
それでは専門の科学者に地球の形を尋ねてみると、どう答えるのでしょうか。 答えは小学生同様、「地球は丸い」と答えるのでした。
幅0.2ミリの細い線で、直径6センチの円を描きます。 この円を地球とみると、地球の直径13000キロを6センチに縮尺して描いたことになります。 この縮尺率で計算すると、線の幅0.2ミリはなんと44キロに相当します。
世界最高峰のエベレストの高さは海抜8.9キロ。 最深の海溝といわれるエムデン海淵は10.4キロです。 ということは、地球上の凹凸の差の極限は、19.3キロにすぎません。 これは線の幅(44キロ)の半分以下です。 さらに地球がひしゃげた楕円だといっても、南北の半径が22キロ短いだけですから、線の幅の半分でしかありません。
ごちゃごちゃ難しいコトをいってみても、しょせん細い線のうちなのでした。
-読むクスリ19より-