洗ってから干しておいた大鍋を取り込もうと持ち上げると、なめくじがいました。
驚いたのか、なめくじは急いで暗がりにすべりこんでいきました。
たまに近所の犬がすごい勢いで吼えていることがあります。
気になって、外を見ると、猫を追い掛け回しています。 木の上、塀の上に逃げておびえている猫を見上げてワンワンワンと吼えているのです。 時には蝶を追いかけていたりもします。
でもその犬は、人間に対してはすごくおとなしく、吼えることもありません。 「おくびょうなのだ」という周囲の評価もありますが、実は猫や蝶と仲良くしたいだけなのかもしれません。
とあるお宅で植木鉢として使われているその火鉢は、割れた箇所を補修した後があります。 よく見てみると、鉢はグニャリと割れ目の方向に膨張しているのがわかります。
植物が成長するにつれ、火鉢の中が窮屈になり、次第に膨張し、ついにはち切れたように見えます。 すんなり割れない所にすご味を感じました。
子供の頃長期間にわたって体罰を受けた人は、受けていない人よりも脳の前頭葉の一部が最大約19パーセント縮んでいるという研究結果を、熊本大大学院医学薬学研究部の友田明美准教授(小児発達社会学)がアメリカハーバード大学医学部との共同研究でまとめたそうです。
体罰と脳の萎縮の因果関係を実証した研究として、体罰のあり方に一石を投じることになりそうです。
2008/10/24朝日新聞より
川辺でバーベキューをしている際に見つけたオニヤンマ(たぶん)の抜け殻です。 かなり綺麗な状態のヌケガラだったので、ガチャポンのカプセルに入れて大事に持ち帰りました。
この口の部分がカッコイイんですよね。
散歩中に出くわしでも写真をとるヒマがない生き物たちがいます。
まずはクマバチ。 大きい体でブンブンいいながらわざと目の前を飛ぶように近づいてくるのですが、いざ撮影しようとすると、すぐにどこかに行ってしまいます。 動きが早いんですよね。
イタチ。 彼らを見かけるのはいつも距離が遠い場所からです。 ゆっくりと近づこうとすればすぐにその気配に気づき、トコトコトコと歩いて一定の距離をおいてはこちらを振り返り、また近づけば離れて…、の繰り返しです。
走って近づこうとすると、猛ダッシュで逃げていくので追いつけるハズがないのです。
養老孟司さんの『いちばん大事なこと』という本を読んでみて、非常に面白かったので、その一部をメモしておきたいと思います。
人工とは、人間の意識が作り出したものをいう。 都市はその典型である。 都会には、人間の作らなかったものは置かれていない。 樹木ですら都会では人間が「考えて」植える。 草が「勝手に」生えると、それを「雑草」というのである。
我々の体は、実は生態系である。 なにしろ一億以上の生物が棲みついているといわれているからである。 消化管の中には、大腸菌をはじめとして、じつに多くの細菌が住んでいる。 食物と一緒に入ってくるから、そんなものは嫌いだといってもどうにもならない。
去年の今日という日を考えてみよう。 その日、私たちの体は、今年の今日と同じように7割ちかく水でできていたはずである。 それじゃあ、去年体に入っていた水で、今年の今日まで残っているのは何割あるか。 ほとんど残っていない。
この一年で、自分が何トンの水を飲んだか、よく考えてみればいいのである。 身体は川と同じである。 川はいつでもそこにあるが、水はたえず入れ替わっている。 自分を川だという実感で暮らす人が、世界にどれだけいるか。 自分を生態系だと思っている人がどれだけいるであろうか。 そういうひとたちに、環境問題をとく難しさは十分おわかりいただけるのではないであろうか。
意識が作り出した世界、頭で作った世界を、私は脳化社会と呼んでいる。 具体的には都市のことである。 自然が作った人間の体と、脳化社会は、あちこちで矛盾する。
歴史の教科書には、有史以来の大事件が山ほど取り上げられている。
国の天然記念物であるオオサンショウウオとそっくりな外来種が中国から入り込み、繁殖している可能性があることが判明したのだそうです。
これはチュウゴクオオサンショウウオという種類で、ペット用や食用に持ち込まれたものが広がったとみられるそうな。 日本固有種であるオオサンショウウオが駆逐されたり、遺伝子が乱される恐れがあるそうです。
2007/02/17付朝日新聞より