長崎にはペンギンが沢山飼育されている水族館があります。 その名も長崎ペンギン水族館です。 飼育されているペンギンやその他の生き物たちを掲載します。
まずは長崎ペンギン水族館の外観です。 1959年に開館した長崎水族館を前身としており、1998年3月31日に一旦閉館しましたが、2001年4月22日、新たに長崎ペンギン水族館として開館されました。
2001年にリニューアルされているだけに、外観はキレイですね。 垂れ幕には、土日や祝日は、ペンギンのエサやり体験やタッチングなどを行っていると、書かれてあります。 なんだかワクワクしてきます。
入館するには、入り口の横にある入場券販売機で、入場券を購入する必要があります。 観覧料として、大人一般は500円、幼児や小中学生は300円を支払います。 ちなみに3歳未満のお子様は入館無料です。
さて。 いよいよ次回からは、館内の生き物の様子を探っていきましょう。
ペンギン水族館という名前ですが、なにもペンギンだけしか飼育されていないわけではありません。 入館してすぐに、縦長の円柱形の水槽があります。 その中では、カタクチイワシが飼育されています。 集団で泳ぐ姿はまさに圧巻。 カタクチイワシのむれが、水流に負けないように一生懸命泳いでいる姿を見ることができます。
カタクチイワシとは、体長20cm程で、日本の沿岸に分布しています。 初夏に産卵し、幼魚はシラス として利用されたりします。 寿命はおよそ3年くらいです。
あれ?よく眺めてみると、カタクチイワシは全部口を開けたまま泳いでいます。 これにはちゃんとした理由があって、泳ぎながら、エサである動物プランクトンを食べているわけです。
カタクチイワシの水槽を見終えると、すぐ横にはとても大きなプールがあります。 中では気持ちよさそうに泳ぐキングペンギンの姿をみることができます。 ペンギンって陸上の姿だけを見ると、頼りなさそうなよちよち歩きで、動くがニブいのかと思っていたら、なんと、水中ではまるで泳ぐ弾丸です。 早い早い。 水深4mもあるプールでも狭いぐらいに泳ぎ回ります。
長崎ペンギン水族館に住んでいるペンギンは8種類です。
この他にも、以前には、キングペンギンのぎん吉というペンギンが住んでいました。 1962年4月27日から、2002年2月11日に老衰死するまでのなんと39年9ヶ月15日も飼育され、ペンギンの飼育記録としては今のところ世界一なのだそうです。
ペンギンの泳ぐ巨大プールの横には、これまた大きな水槽があります。 泳いでいる魚も大きくて、種類も豊富で、思わず見とれてしまう神秘的な世界です。
トップの写真はフグの仲間なのでしょうか。 大きくて優雅に泳いでおります。 他にもエイが水槽に沿って泳いでいたり、ウミガメが泳いでいたり。 おいしそうなクエがじっとしていたり、真鯛が泳ぐ姿もみることができます。
クリオネは、流氷の天使とも呼ばれるほど美しい透明な姿やまるで空を羽ばたいているかのように泳ぐ様子で人気がありますが、なんと貝の一種なのだそうです。
体長は1~3cm程度。 魚が遊泳する横の、小さな水槽で見ることができます。
水深150~300mの岩礁に生息しているそうです。 3億年前の古生代に栄えたものと同じ構造である殻の切れ込みがあるために、「生きている化石」と呼ばれています。
また、美しい殻の形や色から高値で取引され、別名「長者貝」とも呼ばれたりします。
キングペンギンのぎん吉は、飼育期間 39年9か月15日という世界最長記録を更新中でしたが、2002年2月11日、老衰のため他界しました。 ペンギンの平均的な寿命は20年といわれているそうなので、人間にたとえると100歳をはるかに超える年齢だったことになります。
そんなぎん吉の剥製が、ペンギン水族館一回に展示されています。
長崎ペンギン水族館は2階建てです。 2階に上がると、沢山の種類の魚を見ることができます。 水槽の中から視線を感じるなと思ったら、フグさんがこちらをじっと見つめていました。
両壁面には水槽がずらりと並び、多種多様な海の生き物が飼育されています。 さんご礁の中を悠々と泳ぐ魚の姿は思わず心が和みます。
そのほかにも色とりどりのお魚が気持ちよさそうに泳いでいます。
タツノオトシゴもいました。 見れば見るほど面白い姿をした魚ではありますが、中国では漢方薬の材料として利用されたりもするそうです。
ちなみに英語ではシー・ホース(海の馬)と呼ばれております。
タカアシガニは、「世界一大きいカニ」として有名です。 歩く姿も雄大。 ゆっくりと横歩きしていました。 ご存知のように食べてもおいしいです。
テレビでたまに見かける「さかなくん」そっくりな魚がいたので一枚パチリ。 いやしかしホントよく似ていますよこの魚。
太古の昔からその姿が少しも変化していないという「生きている化石」として知られるカブトガニもいました。 裏側からみると、けっこうグロテスクなんですよね彼は。
ミノカサゴ。 ヤマノカミなんて呼ばれたりもするなんとも派手なこの魚、毒があります。
キレイな小さいエビがいました。 名前はなんていうのでしょうか。 なんだかペットショップで見たことのあるようなないような外観をしておりますが。
アルビノと呼ばれる体の色素が抜けて真っ白なナマコがいました。 非常に珍しく、体が白いために海中で目立ち、外敵に襲われてしまうため、こうして生きて捕獲されることはまれだとか。
水槽にカメラが取り付けられていて、手元のボタンで操作ができます。 上下左右に動かされるカメラで映し出される映像は、水槽横のモニターにアップで映し出されます。 子供大喜びの水槽です。
フンワリ漂う水クラゲは見ているうちになんだかボーッとした気分にさせてくれます。 クラゲを飼育するのってけっこう手間が掛かるとか。
プラーブックというこの巨大な魚は、メコン河のみに生息しているそうです。 成長すると全長3m、体重300Kgに達する世界最大級の淡水魚だとか。 生息数も非常に少なく、生態は謎に包まれているそうです。 このプラーブックは1992年7月、タイ国政府から学術研究と国際親善を目的として長崎市に寄贈されたのだそうです。神の使いプラーブックの展示は、日本国内でも非常に珍しいものだそうです。
この日は入館したのがちょうど3時頃だったので、キングペンギンのエサやりショーが開催されていました。 スタッフのお姉さんが小魚を放り投げると、それを追いながら水中に飛び込みます。
おおはしゃぎでエサの小魚を追いかけるペンギンはよそに、一匹だけじっとして動かないペンギンがいます。 彼はなにをしているのでしょうか? 答えは、なんと股の下で卵を温めているのだそうです。 とうことは彼ではなくて、彼女なんですね。
1964年3月から、1992年8月28日まで28年間飼育されていたコウテイペンギンの「フジ」は、剥製として展示されています。 コウテイペンギンは、なんとあのピングーのモデルになったペンギンなのだそうです。
ペンギンの骨格標本が展示されているのを発見しました。 以前某テレビ番組で見たのですが、「ペンギンは実は足が長い」のだそうです。 骨格を見ると、たしかに長い足の骨が見えます。
その他ペンギンの卵なども展示されていました。
兵庫県在住の永井憲三さんがコレクションされたペンギングッズの数々を展示している部屋が新設されていました。 小学校3年生から蒐集された数々のアイテムの中には、永井憲三さん自らが作られた品もあるそうです。
館内に新たに作られたプールでは、コガタペンギン(おそらく)が気持ちよさそうに泳いでいました。
こちらにいるのはフンボルトペンギン。
ムツゴロウはハゼ科に分類される魚で、日本では有明海周辺のみに分布しています。
出口付近には、オサガメの剥製や、海の中の生き物を、実際触れることができるタッチプールが設置されています。 普段はなかなか触ることができない魚や、貝などが沢山はいっています。
館内最後にペンギングッズが沢山おいてあるお土産やさんがあります。
世界最大の亀「オサガメ」が先日宮崎に漂着したとニュースでいってましたが、今度は洲本市由良町の成ケ島にオサガメの死骸が漂着したそうです。
オサガメは甲長が2メートル近くまで成長し、マレーシア近海などの熱帯、温帯の外洋に幅広く生息しています。 レッドデータリストに載り、近く絶滅する危機にある種に指定されています。
こんなオサガメの剥製が水族館にありました。 剥製といっても、本物っぽいのは頭部だけで、体はなんだかコーティングされていて、赤い座布団なんか乗せられているという有様なんですが・・・。
館内をでると、目の前には海がひろがっており、手前のほうでは磯遊びができるスペースがあります。 又、シーカヤック体験等も行われているようです。
せっかくだからペンギンたちと一緒に記念撮影をしておきましょう。
この改札口を通り抜けると、水族館の外に出ます。 とくに入館券などは必要ありません。 終始開きっぱなしの改札口です。
さて長崎ペンギン水族館を存分に楽しんできましたが、実は、まだ楽しみは残っているのです。
自然体験ゾーンというのは、水族館周辺の区域で、河川部、陸域部、海浜部とブロック分けされております。 おおきなクヌギがあったり、メダカやトンボが生息していたりと、自然を肌で感じることができます。
ここは田植えされています。
木のウロの中にカニが潜んでいました。
蓮が沢山池に浮かんでいます。
以上長崎ペンギン水族館探検でした。 是非一度行かれてみてください。
2008-09-05