はじめて自転車に補助輪なしで乗れるようになった瞬間を覚えていますか?
私は大人用の通称「ママチャリ」に無理やりまたがり、あちこちにぶつかりながら何度も練習したことを今でも覚えています。
現在息子は保育園に通う5歳5ヶ月であり、自転車にも興味を持ち始めたようでしたので練習を始めることにしました。 自転車を練習する手順として、以下の2サイトを参考にしました。
結果として、息子は自転車に無事乗れるようになりました。 要した時間は、毎日15分の練習で、5日間でした。 たったこれだけの時間で乗れるようになるのです! 個人差はもちろんあるでしょうが、あなたのお子さんも必ず乗れるようになるハズです。 それでは補助輪不使用で自転車に乗れるようになる練習スタートです。
どんな自転車に乗せてあげようかと思案していたところ、東急ハンズでGIOSというメーカーの自転車に巡り合いました。
キッズ用の自転車にしては作りがしっかりしているようであり、フロントサスペンションや変速機がついているところからも実用的であると判断し、即購入しました。
モデル名はGIOS(ジオス) GENOVA(ジェノア)です。 サイズは20インチを購入しました。 息子の体格からすると多少大きめだったのですが、子供は日に日に成長していきますし、小さすぎるよりはいいかな、と考えました。
創業1948年のイタリアのブランドです。 ジオスブルーとよばれる鮮やかな青が有名だそうです。
まず手はじめに、自転車になれることが重要だと思います。 自転車をこげるようになる練習以前に、スタンドの倒し方を教えたり、自転車を手押しする練習などが必要だと思います。
ちなみに息子ははじめ、自転車を手押しするのもヨロヨロとして自転車と一緒に倒れこんだりする始末でしたが、子供は物を覚える速度が早いのですぐになれます。
自転車の横に立ちハンドルを両手で握り、押して歩くことを教えます。 自転車のペダルが足に干渉してはじめは押しにくそうにしますが、すぐに要領を覚えます。 進むことができたら今度は後退してみたり、曲がってみたりとハンドルを操縦する感覚をつけます。 これは毎日の練習前に毎回行いました。
※自転車を練習する場所としてはやはり広い場所がよく、動きやすい服装をさせてあげることも重要です。 普段履きなれた靴がいいみたいです。
次に自転車にまたがらせて、サドルに座ることを教えます。 サドルに座ったときに、足が地面にまったくつかないようではちょっと難しいと思いますのでサドルの高さを調整し、足が地面につくようにします。
練習開始当初は、右図のように足がべったりと地面につく高さがやりやすいようです。 息子の場合、サドルに座るとつま先立ち状態になっていましたので、サドルをはずし、かわりにクッションになるものをあててから座らせました。
サドルの高さの調節がすんだら、地面についた足をけって、自転車を進ませることを教えますが、はじめはできません。 ゆっくり、ヨチヨチ足を運ばせながら、とりあえず自転車を進めるように教えます。
最初のうちはペダルがふくらはぎに干渉し、うまく進まず、多少痛い思いもしますが、すぐに要領を得ます。
※この段階ではペダルがジャマなので、ペダルをはずして練習するという方法もあるそうですが、息子の場合、足をハの字に開いて進めば対処できたことと、本来ペダルはついているということ、そしてペダルはちょっとやそっとでは外れないように締め付けられていることからペダルはつけたまま練習しました。
大変効果的だった練習としては、自転車にまたがって座り、足を地面につけた状態から「パッ」と足を左右に広げさせて、2、3秒後に左右どちらかに自転車が傾き始めたらそちら側の足をつく、というものです。
文章では説明しづらいですが、この練習によりバランス感覚を養うことと、転倒しそうになった場合、とっさに足がでるようになります。 しかし、いくらかは転倒することも練習のうちではあります。
キックで前進することを練習しているうちに、いつのまにか両足を地面から離し、キックの推進力によりヨロヨロと進むことができるようになります。 みるみるうちに進むことができる距離は伸びます。 ここまできたらあと一歩です。
片側の足を図のようにペダルに乗せますが、ペダルの位置は地面と水平になるようにセットします。 試しにペダルをこがせてみると、こいだほうの足側に倒れこんだりしてうまくいきませんが、これも慣れが必要です。
いっぺんに両足をペダルに乗せることはまだできませんので、片側の足だけでペダルをこぐ練習を続けます。 右足でうまくいかないようだったら今度は左足というように、ちょっとのことでバランスがとれるようになったりもします。
ペダルが図の位置よりも高いとこぎだしにくく、低いと自転車が進みません。
この片足こぎの練習を、前記のキックして進む練習とあわせて行うと効果的です。
以上の練習と平行しながらブレーキの練習を行います。 はじめは一気に強くブレーキレバーを握りすぎるために急ブレーキになりますが、これも次第にコツを覚えてきます。 「左のレバーを握るとここがこういう風に動いてうしろのタイヤにブレーキがかかるよ。 右のレバーを握ると…」という風に、自転車の仕組みを説明しながら理解させると喜びながら熱心に聞き入ります。
毎日練習を続けると日増しに上達していく様子がよくわかります。 息子の場合、地面をキックして進む練習が一番効果的だったようで、そのうち自分でバランスをとりながら両足をペダルに乗せて進むことができるようになりました。
こげるようになったらサドルの高さをつま先で地面に立てる程度に調節するとスムーズにこぐことができるようになります。
ぎこちないながらもペダルをこいで自転車に乗る様子は見ていてほほえましいものです。 子供が疲れたようだったら無理強いさせるのではなく練習を切り上げて、散歩に行ったりするのも気分転換になると思います。
自転車に乗ることができるようなったらそれでハイおしまい、というわけではありません。 これからの長い自転車ライフがありますから、今度はタイヤに空気を入れる方法とか、ギアにオイルをさす事などを教えていきたいと考えています。
あなたのお子さんも必ず自転車に乗れるハズです。
自転車に乗る際は、法律を守りましょう。
2008-09-05