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生き物の写真を撮ろう

デジタルカメラで上手に写真を撮影するために必要な知識や情報をまとめています。

カメラで撮影しよう!

カメラのかまえかた

カメラを安定させることが大事です。 ファインダーをのぞいて撮影する場合はわきをしめて安定させます。 モニターを見ながらの撮影では、首からかけるストラップをぴんと張らせると安定します。

撮影方法

常にカメラを

常にカメラが近くにあれば、シャッターチャンスを逃しません。

手ぶれをふせぐ

手ぶれはシャッター速度が遅いときに起きます。 望遠で撮影するほど目立ちます。

感度を上げてシャッタースピードを短くするというのは、きびしい選択であり、より明るいレンズを使ったり、物理的に手ぶれしにくい撮影姿勢を覚えるといったことのほうが、根本的な解決になります。

ネックストラップを使ったり、動かないものにカメラを押し付けてから撮影すると手ぶれを防止できます。

よく晴れた野外なら、だまっていても高速でシャッターが切れるので手ぶれしにくいものですが、室内で撮る時も同じ気分でいると、手ぶれする恐れがあります。

連射モードにするというのもひとつの手です。

シャッター音はオフに

コンパクトデジカメのシャッター音はオフにするとシーンを選ばす撮影できます。

アップで

カメラを被写体(撮影したいもの)にグッと近づけて撮影すると迫力のある写真がとれます。 大きく撮るにはズームで望遠にすると思いがちですが、被写体に近寄って撮ったほうが鮮明になる。

明るさに注意

明るすぎる写真はあまり補正がききません。 真っ白に飛んでしまった部分は、色情報が存在しないため、暗く補正してもそこだけは白いままです。

虫を撮影しよう

昆虫を撮影するときは、目玉にピントを合わせるのがコツです。 動きの少ないものや、飼っている昆虫などは撮影しやすいものです。 ミツバチは飛んでいる昆虫の撮影では簡単な被写体です。

ときにはフラッシュありで

  • 昆虫やカエルはフラッシュありで撮影するのも効果的です。 独特のツヤがよくわかります。
  • 食べ物を撮影するときは

    ホワイトバランスを曇りに設定すると、色が暖色系になります。 食べものは暖色系がおいしくみえます。 フラッシュをつかなわいことも、安っぽくならず、自然な風合いに仕上がるコツです。

    デジカメの仕組み

    デジタルカメラは、光を電気信号に変えるCMOSCCDなどと呼ばれる電子部品をフィルムの代わりに使います。

    これらは撮像素子と呼ばれ、光を感じる小さなセンサーの集まりで構成されています。 個々のセンサーが感じ取った光を点として集め、写真となります。 1000万画素というのはこの点の数で、画素数が多いほど、細かく写すことができる目安になります。 一方、「web用に使う写真には200万画素もあれば十分事足りる」とか、「1000万画素の画像は、パソコンのディスプレイに表示した場合、その10分の1しか表示できない」といわれます。

    CCDの面積が大きいほど受け取れる光の量が多くなり、階調が豊かでクリアな画像になるのです。

    用語集

    ISO

    ISO感度は、CCDの光に対する敏感さを表す値。 数字が大きいほど高感度になり、光を敏感に感じる。 感度がよくなるほどより早いシャッタースピードで撮影することができ、暗い場所や動きの早いものを撮影するのに適し、手ぶれが起こりにくくなる。 しかし画像がザラついてしまう。

    デジタル一眼のISO400は十分キレイだが、小型機のISO400はかなりノイズが目立つ。

    画角

    レンズを通して見える範囲。 同じ画角で撮影する場合、フイルムやCCDが小さいほどレンズの焦点距離は短くなります。

    被写界深度

    ピントの合って見える前後の範囲。 焦点距離が短いと被写界深度が深くなる。 焦点距離が長いと浅くなる。 同じ撮影条件では、シャッター速度が遅く(絞り値が大きく)なるほど被写界深度は深く、速くなるほど浅くなる。 接写は極端に被写界深度が浅くなるという性質がある。 マクロレンズは、ピントの合う範囲が狭い。

    広角レンズ

    広い角度を写せるレンズほど焦点距離が短くなる。 これを広角レンズ(広く写る)という。 焦点距離が短くなるほど、ピントが合って見える範囲が大きくなる。 画角が広がり、写る範囲も大きくなる。

    定点撮影

    写真を定期的に撮ること。

    パンフォーカス

    全体にピントが合った写真。

    望遠レンズ

    遠くのものを大きく写せるレンズほど焦点距離が長くなる。 これを望遠レンズ(アップで写ります)という。 画角が狭くなり写る範囲も狭くなる。

    絞り

    明るさを調整するもの。 絞りを開けたり閉めたりすることにより、同じ時間内にフイルムやccdに送られる光の量を調節する。 数字が大きいほど絞られ、届く光の量は少なくなる。 又、被写界深度を調整するためにも使われる。 絞るほどピントの合う前後の範囲が大きくなり、被写界深度が深くなる。 逆に絞りを開けていくと、ピントの合う範囲は狭くなり、被写界深度が浅くなる。

    シャッター速度

    シャッターが開いている時間を指す。 1の時はシャッターが1秒間開いており、1/30では、30分の一、1/2000では2000分の一開いていることになる。

    焦点距離

    レンズから焦点までの距離。 レンズに「28-70mm」のように表記されている。 背景をぼかしたいときはなるべく焦点距離の長い望遠レンズを選び、絞りを開けて撮影すればよい。 全体にピントの合った写真を撮りたいときは、焦点距離の短い広角レンズを使い、絞りを絞ればよい。 焦点距離が短いレンズは被写界深度が深く、接写に向く。

    ホワイトバランス

    白い被写体が白く写るように調整する機能。

    RAW

    CCDに入った情報を生のまま保存する方法。

    メモ

    • デジカメでは絞りやシャッタースピードが記録されるのも便利な点です。
    • デジタルズームというのは画面の中心をトリミングしているにすぎません。 パソコンのソフトであとから写真を切り抜いたのと同じようなことになります。
    • 10倍ズームのカメラでは、1/500ぐらいのシャッター速度でシャッターを切らないとブレてしまいます。 でもこれでは被写界深度が浅く、ピントを合わせるのが大変です。
    • 夕焼けを写す場合はホワイトバランスはオートよりも晴天、曇りを使うとより赤く写ります。
    • 天気のあまりよくない日は草木を撮影すると効率的です。
    • 被写界深度の浅いマクロ撮影にて、マニュアルフォーカスでピントを合わせるためのコツ:ピントを合わせたい2点を選びます。 そこにピントが合ったら、もう一箇所ピントを合わせたい場所を選びます。 その3点にピントが合うカメラアングルを探します。
    • フイルムカメラの場合は「35ミリフィルム」のようにミリメートル単位の表記で、長さは対角線ではない。 デジカメはインチ表示が普通で、テレビのモニター同様対角線の長さ。
    • 一眼レフは、昆虫などの科学写真を撮るために生まれてきたもの。
    • ビデオカメラは一秒間に30コマの静止画を撮り、その画像を連続して映すことで画像が動いているようにみせる仕組みになっている。
    • 白や黄色などの反射率の高い被写体では、通常よりも多く光が反射されますし、紫色などの反射率の低い被写体だと光が少なく反射されます。 白や黄色は暗く写り、濃い赤、紫は実際よりも明るく移りすぎる。
    • 全体像を表示するためには縮小表示をするが、それは画像ソフトが元の写真の画像を間引いて10分の1にしてから表示している。
    • デジカメではほぼ連続して撮った同じ場面の画像が異なる色調になる場合がある。 これはなんらかの拍子にホワイトバランス調整が変わったために起きる現象。
    • サンヨーは日本最大のデジカメ生産メーカーであり、そもそもデジカメという言葉はサンヨーの登録商標。 サンヨーが生産しているデジカメの95%は、オリンパス、富士フィルム、ニコンといったメーカーからの受注生産。
    • 同じレンズでも組み込まれるカメラによりカールツァイス、ライカ、キヤノンといった別々のブランド名を名乗っていて、それにはタムロンなどのレンズ専業メーカーも絡んでいるらしい。
    • おなじみのカメラメーカーのブランドが冠されていても、生産しているのは、サンヨーか、台湾のOEMメーカーのいずれかでしょう。
    • デジカメ用のカールツァイスやライカレンズが、ドイツで作られるわけではない。 実際はコシナ、京セラプラスチック、タムロン、シグマといった日本のレンズメーカーが作っていたりする。 コシナはカールツァイスのレンズを作っていることを公表している。
    • タムロンは、同社の光学技術を築いた田村右兵衛氏の名前にちなんで社名をつけた。
    • タムロンのレンズユニットは多くのデジカメに採用されている。 全世界のデジカメの25%はタムロン製レンズを搭載しているといわれる。 業界のおきてとして、こうしたOEMの実体は極秘とされている。
    • デジタル〇倍という数値に意味は無い。 デジタルズームは解像度が落ちるので意味は無い。

    参考にしたもの

    • Photo Style:リコーデジタルカメラ&コミュニティ
    • GRⅡマニュアル
    • 標準デジカメ撮影講座
    • デジカメ自然観察のすすめ
    • デジカメに1000万画素はいらない

    2008-10-01




    1件のコメント»

    1. […] 飛んでいってしまったのでしょう。 それにしても小さな、とても美しい抜け殻です。 デジカメの前で虫メガネをかまえて、拡大して撮影しました。 2010 年 7 月 23 日 | カテゴリー: […]

      ピンバック イトトンボのヤゴの抜け殻 - 自然たちよ』 さんからのコメント— 2010 年 7 月 23 日 @ 10:57 AM

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