台風と心臓
南米はエクアドルに長寿の村ビルカバンバというところがあります。 アンデス山脈の高地にあり、コーカサス、チベットと並び世界三大長寿村のひとつに数えられるそうです。 長寿といってもそんじょそこらの長寿ではなく、人口2000人程度の村には130歳から150歳ぐらいの人が元気に畑仕事をしているのだそうです。
その長寿の秘訣は?
ひとつはストレスがないこと。 のんびりした暮らしで緑もいっぱいあるそうです。 そして次に台風がこないこと。
赤道直下の地域は台風の卵を作ることはあっても自分らが被害を被ることはありません。 でも台風と寿命にどんな関係があるのでしょうか? あるのです。
台風というのは発達した低気圧で、気圧が下がると人間の自律神経のバランスが崩れます。 その結果、冠状動脈に痙攣が起こることがあり、それが心筋梗塞につながるといわれます。 だから台風の日には、心筋梗塞で死ぬ人の数が大幅に増えるそうです。
ビルガバンバの人は台風のストレスを受けることがなく、よって心臓病で死ぬことが少ない、これが長寿の秘密のひとつになるそうです。
でもこのごろはビルカバンバ村でも100歳を越す人が減ったそうです。 台風が来るようになったのではなくて、文明の進行が村にストレスを持込んだらしいのです。 現代文明はストレスよりも恐ろしいということでしょうか。
読むクスリ23より