『凧の革命・生物をまねた世界一揚がる凧』というキャッチコピーで有名なバイオカイトを購入しました。 以下レビューや感想を記したいと思います。
バイオカイトは兵庫県伊丹市にある森久エンジニアリングという会社が作っている凧です。 同社顧問の伊藤 利朗博士が生み出したバイオカイトは、流体力学や航空機力学を応用しており、従来の凧とは違い、わずかな風で誰でも簡単に揚げることができるといういことがセールスポイントとなっております。
バイオカイトには従来の凧に見られないさまざまな特徴があります。
バイオカイトは非常に軽い材料で作られており、普通の凧と同じ面積の場合、重さはおよそ3分の1しかありません。
バイオカイトには飛行機の「主翼と水平尾翼」にあたる部分があり、揚力(真上に揚がる力)が働くように作られています。 さらに突風を逃がす仕組みになっているので、ミシン糸でも揚げることができるのだそうです。
左右対称であれば形状に制限がないというバイオカイトには、さまざまなデザインのものが用意されております。
到着してすぐに揚げることができます。
30分程度で組み上げることができるキットです。 今回これを購入しました。
全てを自作するキットです。
お気に入りのデータでオーダーメイドのバイオカイトを作ってもらったり、書籍に添付されているCDROM内のデザインデータを活用して作ったり、世界の蝶図鑑シリーズというものがあるようです。
付属の説明書を元に、組立て手順を記しておきたいと思います。
インターネットで注文してからしばらくすると、バイオカイトキットが届きました。
早速箱を開けてみると、箱の割には中身が少なくて、少し驚きました。
このようなものが入っているわけです。
まずは横梁を左右の翼にはりつけます。 裏側の台紙をはがします。 横梁は左右一本ずつありますが、向きを間違えないように形をよく見てから貼り付けます。
白い丸印の部分に透明のマークがありますので、ズレないようにそこへ貼り付けます。
次はこのような部品を取り付けます。 左右ひとつずつ入っております。 台紙をはがして、プテラノドンの頭側面から翼にかけて貼り付けます。
赤線で囲った部分のように輪郭に沿って取り付けます。
なんと、これだけの作業で組立ては完了です。 非常にカンタンであります。
組み立ては済みましたし、早速揚げてみたいと思いますが、その前に下準備を。 図のように、向かって左側の横梁についているバネ(透明の棒)を、反対側の横梁にある白いチューブの中に差し込みます。
このように取り付けることができたと思います。
プテラノドンの尻尾付近についている小さなマジックテープを張り合わせます。
バイオカイト本体に取り付けられた糸の先端には、ゼムクリップという金具が取り付けられたおりますので、そこへ付属の糸を取り付けます。 ゼムクリップはカンタンに開閉できるようになっているので、簡単に作業をできます。 ちなみに糸が50メートル分付属していて、それは紙管に巻かれているのですが、それをペットボトルなどの太いものに巻きなおしておくと、あとで巻き取りがスムーズになります。
しかし50メートルの糸では物足りない場合は、リールのついた釣竿にバイオカイトをつなげて飛ばすのがよいかと思います。 竿はバイオカイト専用のものがありますが、今回ホームセンターで安い釣竿を買ってきました。 糸につきましては、細いバイオカイト専用の糸を使用しないと、糸の重みや抵抗でバイオカイトがうまく揚がらなくなるそうですのでご注意を。
すべての準備が整ったところで、早速飛ばしてみましょう。 糸目を横梁と背骨の交点あたりにセットして、まずは5メートルぐらい揚げてみて様子を見ます。 静止している場合は、糸をゆっくりと伸ばしていきます。
もしもバイオカイトが首を振りながら蛇行している場合は、糸目を若干尾翼側にずらしてみます。 左右に傾き墜落する場合は、糸目を頭側へずらしてみます。
糸の位置のベストポジションが見つかったら、そこへ印をつけておいたほうがよいかもしれません。
バイオカイトは糸を固定するか、もしくはゆっくり巻き取るときは頭上で飛行し、伸ばすときは上昇角が小さくなります。 この特徴を理解し10~20mほど糸を送り出したらバイオカイトが頭上に来るまで一旦糸の送り出しを止めて、その後再び10~20mほど送り出すという動作を繰り返してください。バイオカイトが揚力を発生し上昇していく様子がよくわかります。 また、強い風を受けてバランスを崩し左右に傾いた時は、数歩前進するか、糸をすばやく繰り出すと復元します。
バイオカイトを揚げるときにリールのスプール(糸巻き部)を軽く指で押さえ、ブレーキをかけながら糸を送り出してください。 スプールにブレーキをかけずに送り出すと、バイオカイトは上昇せずに横流れします。 また、突然風がなくなると、糸がもつれたりすることがあるので、必ず軽くブレーキをかけながら糸を送り出してください。
高度30~50m付近は、ビルや樹木などの障害物の影響で気流が乱れている場合が多いため、気流が安定している高度に早く揚げることが、バイオカイトの安定飛行のコツです。
地上で風がなくても、上空50m以上では風が吹いていることが多いため、いかに早く高度50m以上に到達させるかがポイントです。 このような状況下ではゆっくりと後ずさりをしながら、糸を伸ばしていきます。糸を伸ばすとバイオカイトの高度が次第に下がり始めるので、地上1m位の高さになったら糸の送り出しを止めて、後ずさりをしながら竿を引いてください。 バイオカイトは一気に上昇します。これらの動作を繰り返しながら、高度50m以上に到達させます。また、糸目は横梁と背骨の交点より数ミリ尾翼側にセットしてください。
糸目の位置を横梁と背骨の交点より数ミリ頭部側にセットしてください。 迎角が小さくなり、風に強くなります。ただし、風速が10mを超えるような突風のもとでは、バイオカイトを飛ばさないでください。設計の限界を超えているため、うまく飛ばないだけではなく、破損することもあるのでご注意ください。
巻き戻す際の注意:高度30~50m付近の低空域では気流が乱れており、バイオカイトが影響を受け、飛行が不安定になりがちです。 このことを十分理解し、ゆっくりと巻き戻しを行ってください。 乱れた気流の中を不安定な姿勢でバイオカイトが飛んでいるとき、急激に糸を巻き取ると一気に墜落してしまうことがあります。
また、上空で強い風を受けてバイオカイトが飛んでいる場合は、ゆっくり前に歩きながら糸を巻き取ってください。 急に巻き取るとバイオカイトが過度の風圧を受け、墜落することがあります。 逆に、上空で風が止まりバイオカイトが失速し、糸が弛んだりしてフラフラしている場合は、ゆっくりと下がりながらやや早めに糸を巻き取ってください。
遊び終えたバイオカイトは、バネをはずし、マジックテープもはずしてから図のように二つ折りにして保管しておきます。
今回購入したプテラノドンは、『中級者向け』でありましたが、揚げた感想はというと、実はあまり上手く揚げることができませんでした。 しかし、公式サイトと説明書を熟読し、息子と試行錯誤を続けているうちに、なんとか高度50メートルまで揚げることができました。(糸の色で判断しました)
上記のテクニックを覚えることにより、より楽しく揚げることができるようになると感じましたので、これからも休日の際には飛行訓練を続けてみたいと思います。
凧を揚げる際には電線や障害物などのない広い場所を選びましょう。 その他の注意につきましたは、バイオカイトの取り扱い説明書裏をお読みください。
このコンテンツを作るにあたり、バイオカイト公式サイトを大変参考にさせていただきました。 その他詳細な情報は、そちらで参照ください。
素晴らしい凧を作ってくれて、どうもありがとう!
2008-09-05
バイオカイトの同じプテラノドンを持っています。
お正月にしか飛ばしませんけど、バイオカイトを飛ばしていると
いつの間にか、周りで凧揚げしている人が居なくなって、ポツンとします。
それから、田舎の家の前の田んぼの真ん中でポツンと飛ばすようになりました。
回転させたりも出来るので、この凧面白いですね。
回転は右回転しかできなのですが、ラジコン飛行機用のプロペラとモータで
左右に自由に回転できるラジコン化を計画しており、電子部品は買ったのですが
どうやって取り付けるかで奮闘中です。
上手く行ったら、また書き込みます。
『 鵜飼』 さんからのコメント— 2019 年 6 月 2 日 @ 9:32 AM
鵜飼さん
周辺にバイオカイト愛用者がいないので嬉しいです! 本記事のプテラノドンは数年前に強風にあおられて壊れてしまい、今では別の凧を天気の良い日に揚げて遊んでいます。
ラジコン化とは凄いですね! ぜひ見てみたいです。 公式サイトを久しぶりに覗いたところ、最近のは小型カメラが搭載されていたりするんですね(驚)。
なんかもう、また買っちゃいそうです(笑)。
『 wai』 さんからのコメント— 2019 年 6 月 2 日 @ 10:16 AM