天体望遠鏡があれば月のクレーターを詳細に観察することができます。
※クレーターは隕石のぶつかったあとです。
天体望遠鏡を使うには少しコツがいりますので、明るい昼のうちから準備しておくとよいでしょう。
まずは下準備として、ファインダーと望遠鏡を平行に調整しておきます。 こうすることで、ファインダーで見たものが望遠鏡でも見れるようになります。
まずは低倍率の接眼レンズを望遠鏡に取り付けて、遠くの建物などにピントを合わせます。
次にファインダーをのぞいて、接眼レンズでのぞいたときの中心が、ファインダー内の十字の線の中心にくるように調節ネジを回せば完了です。 詳しい操作方法は取扱説明書を見てください。
下準備もすみましたし、実際に月を観察するときの手順を練習します。 まずは望遠鏡を月の方向へ向けて、ファインダーをのぞきます。 月が見えたら、微動ハンドルで調整しながら十字の線の中心に月がくるように調節します。
次に接眼レンズで月を見て、よりハッキリと見えるようにピント調節リングを回します。
微動ハンドルで調整
月が中心に見えない場合は、微動ハンドルを回転させて少しずつ位置を調整します。 又、月は少しずつ動いていきますので、そのつど、月が真ん中に見えるように調節します。
月が高くのぼって見にくい時は、接眼レンズと望遠鏡の間に天頂プリズムをはめて観察します。 天頂プリズムは左右がさかさまに見えます。
接眼レンズにデジカメをくっつけて撮影してみました。 デジカメと望遠鏡をつなげるためのアダプタが市販されていますので、それを利用すると楽に撮影できます。
昼間景色を見てみるとわかるように、天体望遠鏡で見ると、景色は上下左右が逆に見えます。
夜空の月は光っていますが自ら光るのではなく、太陽の光を反射しています。
月は地球のまわりを回っていて、月、太陽、地球の位置によって、月に光が当たる部分が変化します。 この形が変わって見える様子を月の満ち欠けといいます。
※新月から次の新月までは29.5日です。 月の満ち欠けをもとに作ったこよみを「太陰暦」といい、日本では1872年まで使われました。
新月を0日として数えた日数で、月の満ち欠けを表します。 月齢10日とは、新月から10日たった月のことです。
地球から見て月は、いつも同じ面をむいています。 月が地球のまわりを一周する間に月自身も一回転しているからです。
地球が太陽のまわりを公転しているように、月は地球のまわりを公転しています。 その周期は273日です。 月の自転も273日周期なので、裏側は見えないのです。
※公転=他の星のまわりを周期的に回る運動。 自転=自ら回転すること。
地球と月は、引力でお互いをひきつけ合いながら回っています。 その際の遠心力と、月の引力が、潮の満ち引きの原因です。
海面の高さが一番高くなったときが満潮で、一番低くなったときが干潮です。
満潮と干潮の水位の差が大きいときを大潮、小さいときを小潮といいます。
地球から見て、太陽と月がまっすぐに並んでいる頃は大潮で、太陽と月が90°の位置にある頃は小潮です。
2008-10-04